GeForce FXといえば、やはり気になるのはクーリングシステムだろう。GeForce FX 5900の国内発表会では、従来の大掛かりな冷却機構のFXFlowを廃したカードが展示されたが、ヒートシンクなどが大型のため、結局2スロットを占有する点に変わりはなかった。

　ASUSのGeForce FX 5900搭載製品は、そのNVIDIAの展示品とは異なる1スロット仕様を実現している点が注目点となってる。ただし今回の展示品を見ると、たしかにブラケットは1スロットタイプだが、2個のファンとヒートシンクが一体化したクーリングシステムはかなり厚みがあり、AGPスロット直下のPCIスロットの利用はかなり厳しそうな印象だ。

　また、動作中の音量については、営業中の店内で確認したため正確ではないかもしれないが、一部ユーザーの間で「爆音」と酷評されたGeForce FX 5800シリーズ搭載製品ほどの大きさではないように感じられた。やはり「静音」には程遠いが、これは性能面とトレードオフといったところだろう。

　実際の動作音量が知りたい人は、同店のデモに足を運ぶのが一番手っ取り早い。ベンチマークプログラムによるパフォーマンスも体感できるので、とくに購入を検討している人は一度はチェックしておきたいところだ。同店の入荷時期は今月中旬で、予価は未定としている。

　なお、T-ZONE. PC DIY SHOPでは、MSIとAOpenとASUSのGeForce FX 5900 Ultra／GeForce FX 5900搭載ビデオカード計5製品の予価を表示中で、予約も受付中だ。予価は55,800円～71,800円で、入荷時期は6月中旬としている。

□ASUSTeK Computer http://www.asus.com.tw/ □関連記事 【2003年5月31日】GeForce FX 5900搭載ビデオカードの予価が出る、ASUS製 http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20030531/etc_fx5900.html

[撮影協力:TSUKUMO eX.とT-ZONE. PC DIY SHOP]